Webライターは稼げないわけではありません。正しい知識を持つことで稼げるようになることは可能です。ただし、始めたばかりの頃は、思うように稼げないと感じることが多いのも事実。Webライターとして稼げるようになるのか不安な方へ、稼げないといわれる理由や稼げない人の特徴を紹介し、失敗談を交えて収入アップの秘訣を解説します。Webライターは稼げないって本当?Webライターは、正しい方法を理解することで、未経験から始めても徐々に稼げるようになります。ただし、安定して稼げるようになるまでには時間がかかるのが一般的。なかなか稼げずに挫折してしまうと、「Webライターでは稼げない」というイメージを持ってしまうこともあるかもしれません。Webライターは稼げないのではなく、「稼げた」と自覚できるまでに時間がかかる職種なのです。【現実】Webライターが稼げないといわれる4つの理由高単価な案件は受注が難しく、ライバルが多いため、Webライターは稼げないといわれています。また、テストライティングが求められたり、作業に時間がかかったりすることも要因です。ここでは、Webライターが稼げないといわれる4つの理由を解説します。1.最初は高単価案件の受注が難しいから最初は低単価案件しか受注できず、高単価案件の受注が難しいことから、Webライターは稼ぎにくいといわれています。文字単価が低ければ、その分報酬は少なくなってしまうため、文字単価1円以下の案件が多いクラウドソーシングで稼ぐのは難しい傾向があります。例えば、1,000文字の記事で文字単価0.3円の場合、頑張って記事を書いても報酬は300円。作業量と比較し収入が割に合わないと感じることで、Webライターは稼げないという印象につながります。ただし、クラウドソーシングは初心者にとって案件を獲得するために利用しやすい場です。「仕事に慣れるため」「量をこなすため」のように、稼ぐこと以外の目的で利用すると良いでしょう。2.ライバルが多く案件を取りづらいから初心者OKで比較的文字単価がいい案件は、ライバルが多く、応募が殺到して案件を獲得するのが困難です。1案件につき何十人ものWebライターが応募することもあり、その中から採用されるのは至難の業。ライティングの実績が豊富で、口コミに良い評価があるWebライターは採用されやすい傾向があります。まずは実績を積むことと、丁寧に仕事をして良い評価を獲得することから始めると良いでしょう。3.テストライティングがあるからテストライティングとは、Webライターの実力を確認するテスト記事作成のことで、一般的に低報酬であるため稼げないと感じる要因になります。クライアントとの契約前にテストライティングを求められることが多く、その結果で採用可否が判断されます。テストライティングの報酬は、数百円〜数千円です。なかには無報酬とする悪質なクライアントもいます。低報酬なうえに受けても採用されるとは限らないため、稼げないと感じてしまうでしょう。4.作業に時間がかかるからWebライターの仕事は記事を書くだけでなく、事前に入念なリサーチが求められ、作業に時間がかかります。知見のない分野の場合、リサーチだけで何時間もかかることも。執筆に慣れていないうちは、ライティングにも時間を要するでしょう。例えば、文字単価1円で2,000文字の記事を仕上げるのに8時間かかった場合、時給換算すると250円。作業時間と報酬が見合わず、稼げないと感じやすくなります。タイピング練習をするだけでも、作業効率が上がり作業時間短縮につながりますよ。【要注意】Webライターで稼げない人の特徴5選Webライターで稼げない人の特徴は、大きく分けて5つ。書くスピードが遅く、ミスが多いなどのスキル面での課題や、低単価案件ばかりに取り組み、知識やスキルを身につけようとしなかったり、スケジュール管理が苦手だったりと定性面での課題が当てはまります。心当たりがある人は少し辛いかもしれませんが、確認して繰り返さないようにしていきましょう。1.書くスピードが遅い記事を書くスピードが遅いと書ける文字数が変わるため、稼ぎにくいといわれています。例えば、1時間で500文字書ける人と1,500文字書ける人とでは、3倍の収入差になります。タイピング速度を上げたり、執筆ジャンルの知識が蓄えられたりすると、自然と書くスピードも上がっていくでしょう。報酬は文字単価で決まることが多く、同じ案件でも書くスピードの差が収入の差に直結します。「毎日1回はタイピング練習をする」のようにマイルールを作って取り組んでみてください。2.ミスが多いミスが多いと基本的なことができていないとみなされ、クライアントからの信頼を得られません。契約が途中で終了することや、そもそもテストライティングに合格できない可能性もあります。以下の点に注意し、ミスのない記事に仕上げましょう。誤字脱字はないか正しい日本語が使えているかレギュレーションに沿っているかチェックツールを使用したり、独自にチェックリストを作成したりなど工夫をしてミスを防ぎましょう。3.低単価案件ばかり取り組んでいる低単価案件は未経験でも取り組みやすい内容なことが多く、初心者向けなことがほとんど。単価が低く、易しいものが多いため、収入アップやスキルアップにはつながりにくいのが現実です。「私にはまだ早いかもしれない」とハードルの低い低単価案件に応募してしまう気持ちもよくわかります。自信をつけるためにも、少しずつ単価が高く成長できる案件にシフトしていきましょう。4.知識やスキルを身につけようとしていない知識やスキルを身につける意欲がないWebライターは、今以上には稼げません。クライアントも質の良い記事が欲しいため、意欲の高いWebライターに仕事をしてほしいと思うもの。以下に当てはまる場合は要注意です。SEOを学ぼうとしていない新しいことへの挑戦を避けているフィードバックされたことを意識していないWebライターに特に求められるのがSEOスキルです。SEOを意識できるようになると仕事の幅が広がり、収入アップにつながります。5.スケジュール管理が苦手スケジュール管理が苦手だと、納期を守ることが難しく、稼げるWebライターにはなれません。案件には必ず納期があり、納期遅れが続くとクライアントからの信用を失ってしまいます。仕事を任せてもらいにくくなり、最悪の場合、契約を解除されてしまうことも。Webライターは会社員ではないため、すべてにおいて自己管理が必要です。自分の稼働可能な時間を見極め、計画的に余裕を持って作業することを心がけましょう。稼げるWebライターになるには?収入アップの秘訣5つ稼げるWebライターになるには、ライティングスキルを磨き、SEOの知識を学ぶことが大切です。また、実績を積んで経験値を上げ、徐々に特定のジャンルに特化していくと収入アップにつながります。大前提として、クライアントから信頼を得ておくことも必要です。1.ライティングスキルを磨く稼げるWebライターになるためにやるべきことは、何よりも先にライティングスキルを磨くこと。正しい文章を身につければ、修正依頼が減ります。また、効率よくライティングするために、ショートカットキーを覚えることも有効です。2.SEOの知識を学ぶWebライターにSEOの知識は必須です。SEOは多くのクライアントが求めているため、SEOを理解しているWebライターは重宝されます。SEOとは、Googleの検索結果で上位表示させるための施策のこと。本やスクールで学ぶほか、書いた文章を添削してもらうことでもスキルアップできます。3.実績を積み経験値を上げるWebライターとして稼げるようになるためには、とにかく案件の数をこなして実績を積むことが大切です。経験が増えると、自分の幅が広がったり、得意・苦手分野を判別できたりします。最初はジャンルを絞らずいろいろな案件に挑戦してみましょう。行動をした分だけ、次の案件にもつながるはず。初心者が実績を積むなら、案件が豊富なクラウドソーシングがおすすめです。4.特定のジャンルに特化するある程度実績を積んだら、徐々に特定のジャンルに特化していくのもひとつの手段。専門性を高めることで、高単価案件にも挑戦しやすくなります。知識が蓄積されることでリサーチの時間が短縮され、記事の執筆速度が上がるメリットもあります。最初は知識のない分野でも、記事を書きながら徐々に慣れていけるので大丈夫。少しずつジャンルを絞っていきましょう。5.クライアントから信頼を得る稼げるWebライターになるには、クライアントから信頼を得ることも重要です。クライアントと良好な関係が築けると仕事のやり取りがスムーズになるだけでなく、新規案件を依頼してもらえることも。単価交渉にも応じてもらいやすくなります。納期やレギュレーションを守りながら丁寧な記事制作を心がけ、相手を配慮したコミュニケーションを意識しましょう。【失敗談】Webライターで稼げなくて焦った話筆者はWebライターを2年やって、「目の前の仕事に全力で向き合い、実績と自信をつくること」の大切さを学びました。かつて、文字単価0.4円のWebライターでした。「高単価な仕事をしなければ稼げない」という焦りから、がむしゃらに文字単価1円以上と実績に応じて昇給する案件に応募しましたが、結果は不採用。縁がなかったと済ませるのではなく、自分の課題を考えたところ、「記事を書くことに慣れていない」ことに気づきました。それから挑戦したのは、次の3つ。毎日記事を書くこと50記事を納品すること単価交渉をすることその結果、文字単価は0.4円から0.7円に上がり、さらにディレクターへの昇格までできました。はじめはなかなか稼げないとわかっていても、いざその事実に直面すると焦るもの。今の自分に何ができて、何ができていないのかを知り、適切に対処すれば結果につながります。Webライターは稼げないとは限らない!正しい方法を知って、稼げるライターを目指そうWebライターは稼げないとは限りません。最初は高単価案件の受注が難しく、ライバルが多い状況のなかテストライティングもあり、作業に時間がかかるために稼げないと感じてしまうでしょう。ただ、ライティングスキルやSEOの知識を身につけ、実績を積みながらクライアントの信頼を獲得することで、徐々に稼げることを実感できるはずです。筆者も未経験・独学の状態でスタートし、なかなか稼げずに焦りました。しかし、まずは記事を書くことに慣れ、自信をつけていくことが大事だとわかってからは、少しずつ収入も上がっていきました。独学でライティングを学ぶのが不安な方は、オンラインスクール「nanoni」をぜひご検討ください。「nanoni」では、現場で現役で活躍する講師がライティングの基礎から丁寧にサポートします。一緒に稼げるWebライターを目指しましょう!