検索エンジンとは、ユーザーがキーワードを入力することで、関連する情報を瞬時に提供してくれるオンラインシステムです。代表的な検索エンジンには、Google、Yahoo! JAPAN、Bingがありますが、検索エンジンとブラウザを混同している方も多いのではないでしょうか。この記事では検索エンジンの意味や仕組み、種類、シェア率に加え、ブラウザとの違いや代表的な検索エンジンの特徴、さらにビジネスでの活用について初心者向けに解説します。検索エンジンとは? 検索エンジンとは、ユーザーが検索したキーワードに関連した情報を提供するシステムのことで、サーチエンジンとも呼ばれています。GoogleやYahoo! JAPAN、Bingが代表的な例です。ユーザーがキーワードを入力すると、検索エンジンはデータベースから関連性や品質の高いWebページをランキング形式で表示します。データベースにはWebサイトの更新や新規開設ごとに情報が増え、ユーザーが検索することで日々ランキング化される精度が高まります。そのため、知りたい情報を瞬時に検索できるのです。検索エンジンとブラウザの違い検索エンジンと混同されやすいものにブラウザがあります。検索エンジンはユーザーが入力したキーワードに対して情報を提供するシステムであるのに対し、ブラウザはインターネット上の情報を閲覧するためのソフトウェア(アプリケーション)です。簡単に言えば、ブラウザを使って検索エンジンを利用する、というイメージです。ブラウザの代表例検索エンジンの代表例Safari(サファリ)/Google Chrome(グーグルクローム)/Microsoft Edge(マイクロソフトエッジ) などGoogle(グーグル)/Yahoo!/Bing などSafariやChromeではGoogleが、Microsoft EdgeではBingがデフォルトの検索エンジンとして設定されていますが、どのブラウザでも検索エンジンを自由に切り替えられます。検索エンジンの種類とシェア率いくつか種類がある検索エンジンの中で、日本でシェアが高いGoogle、Yahoo! JAPAN、Bingの3つを紹介します。2024年10月時点での日本でのシェアは次の通りです。1位:Google(グーグル):79.54%2位:Yahoo! JAPAN(ヤフージャパン):10.08%3位:Bing(ビング):8.67%※参考:StatCounter「検索エンジン市場シェア 日本」Google(グーグル)Googleは同社が提供する検索エンジンであり、世界で最も高いシェアを誇ります。2024年10月時点では、世界市場でのシェアは89.33%と圧倒的であり、日本国内でも広く利用されています。Googleはテキスト検索だけでなく、音声や画像検索にも対応していて、高度な自然言語処理技術が特徴です。自然言語処理とは、人間が使う言葉(自然言語)をコンピュータに理解、処理させる技術で、機械翻訳や感情分析、文章分類など、日常生活のさまざまな場面で活用されています。Googleの検索エンジンは時代の変化に合わせて進化を続け、ユーザーに高品質な検索体験を提供しています。Yahoo! JAPAN(ヤフージャパン)Yahoo! JAPANはLINEヤフー株式会社が運営するポータルサイトで、日本におけるシェア率は第2位です。単なる検索サイトにとどまらず、ニュースや天気など多岐にわたるカテゴリーを提供し、幅広い情報やサービスにアクセスできる点が特徴です。2024年11月現在、Yahoo! JAPANはGoogleの検索エンジンを採用しています。少なくとも2027年3月まではGoogleの検索サービスが提供される予定です。Bing(ビング)BingはMicrosoft社が提供する検索エンジンで、世界第2位、国内第3位のシェアを誇ります。テキストや音声、画像検索に対応しているだけでなく、AI生成チャットツール「Copilot(コパイロット)」も利用可能です。また、Microsoft Office製品と連携しているため、WordやExcel内の単語やフレーズをBingの検索機能を使って調べられます。さらに、Bingはアップデートの速さが特徴で、最新の世界情勢やトレンドを反映した検索結果の提供に力を入れています。検索エンジン(Google)の仕組み【3つのステップ】検索エンジンは、基本的に次の3つのステップで成り立っています。クロールインデックス作成検索結果の表示(ランキング)ここでは、トップシェアを確立しているGoogleの検索エンジンの仕組みについて解説します。1. クロールクロールとは、Google(検索エンジン)のプログラムロボットがWebサイトを巡回し、ユーザーにとって最適なサイトやページを見つけ出すプロセスのことです。この巡回を行うプログラムロボットは「クローラー」と呼ばれ、Googleのメインクローラーは「Googlebot(グーグルボット)」といいます。クロールは、Googleがインターネット上に存在する情報を把握する重要な役割を担っています。2. インデックス登録Googleはクロールで収集した情報を、検索データベースである「インデックス」に保存します。データベースとは、情報やデータを整理・保存し、必要なときにすぐ取り出せる仕組みのことです。しかし、全ての情報がインデックス登録されるわけではなく、コンテンツの品質が低い場合や何らかの原因がある場合は登録されず、検索結果にも表示されません。インデックスがされることで、関連性や評価の高いWebサイトが検索結果に表示されるようになります。3. 検索結果のランキングGoogleは独自のアルゴリズムを使ってWebページの関連性や品質を分析し、検索結果をランキングにして表示します。アルゴリズムとは、指定した動作を実行するための手順やルールのことで、Yahoo! JAPANやBingなど検索エンジンによって異なります。また検索結果は、国や所在地、言語、デバイス、検索履歴など、ユーザーの情報に基づいてパーソナライズされています。ただしGoogleの評価基準は、ユーザーが求める情報を確かな根拠をもとに掲載することです。そのためユーザーニーズに合った品質の高いコンテンツを作り、クロール・インデックスがされるように工夫すれば、ランキング上位に表示されやすくなります。検索エンジンを活用したビジネス3選検索エンジンは情報を収集するために欠かせないツールであり、ビジネスのさまざまな場面で活用されています。ここでは、検索エンジンを活用した3つのマーケティング戦略を紹介します。1. SEO(検索エンジン最適化)SEO(検索エンジン最適化)とは、検索結果で自社のWebサイトを上位に表示させるための対策を行うことです。自社のWebサイトが上位に表示されると、サイトへのアクセス数が増加し、商品やサービスの認知度向上や新規顧客の獲得につながります。SEOの対象となるのは、検索結果ページの広告枠ではなく「オーガニック検索結果(自然検索結果)」で、ユーザーがクリックしても費用は発生しません。2. リスティング広告リスティング広告とは、ユーザーがキーワードを検索した際に検索結果ページに表示される広告で、通常「スポンサー」と表示されます。「検索連動型広告」とも呼び、ユーザーがクリックすると料金が発生する仕組みです。リスティング広告は検索結果に迅速に掲載でき、入札単価を上げるなどの運用によって検索結果ページで上位表示させることが可能です。ユーザーが検索しているときに表示されるため、商品の購入やサービスへの問い合わせなどの割合が高くなりやすい特徴があります。3. MEO(マップエンジン最適化)MEO(マップエンジン最適化)は、ローカルSEOとも呼ばれ、Googleマップなどの地図サービス上で自店舗の検索順位を上げるための対策です。例えば、「ラーメン」とお店を探したり、「恵比寿 ランチ」など地域名を含む検索を行ったりすると、検索結果の上部にマップが表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。SEOが検索結果全体で上位表示を目指すのに対し、MEOは地域に特化した検索を対象とするため、競合相手は近隣の店舗に限られます。また、ユーザーが特定のエリアを意識して検索を行うため、実際にその場所を訪れる意欲が高く、集客に直結しやすい点が特徴です。検索エンジンの意味や仕組みを理解して、ビジネスで活かそう検索エンジンは、キーワードに関連した情報を提供するシステムであり、情報を収集する上で欠かせません。さまざまな検索エンジンがありますが、日本だけでなく世界でみても約9割のシェア率を占めているのがGoogleです。そのため、Googleのアルゴリズムを理解することがビジネスで活用することにつながります。なかでもSEOライティングを学びたい方には、オンラインスクール「nanoni」のライターコースがおすすめです。検索エンジンから具体的なライティングテクニックまで体系的に学べます。講師が現役のコンテンツSEOディレクターなので、現場で役に立つリアルな内容も知れるのが魅力です。また分からないことがあったときは、先輩ライターにすぐ質問できる環境のため、安心して取り組めます。無料で相談できるので、気になった方はnanoni公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。