記事の見出しは上位表示とユーザーへの訴求に重要な要素です。しかし、書き方が分からず困っている人も多いのではないでしょうか。より上位表示に近づける見出しを書くために、まずは基礎知識とその重要性を知りましょう。見出しの書き方の基本やポイント、注意点、さらに上位サイト分析の必要性まで説明していきます。見出しとは?書き方の前に知っておきたい基礎知識Webコンテンツにおける見出しは、読み手・検索エンジンのどちらにも、ページの内容を簡潔に伝えるためのものです。多くの読み手は、見出しで続きを読むかどうか判断します。正しく使い、見出しの効果を最大限に活かしましょう!SEOライティングで見出しが重要な2つの理由SEOライティングにおいて見出しが重要だと言われる理由は、大きく分けて「検索エンジンに内容を正しく伝えられる点」と、「読み手に記事の概要を伝えられる」点の2つがあります。重要性を理解すれば、検索エンジン・ユーザー両方から高評価を得られる可能性が高くなります。1.検索エンジンに内容を正しく伝えられる見出しの重要な役割の1つは、検索エンジンへ正確に記事内容を把握させることです。ここでの検索エンジンとは、日本でシェア9割を占めるGoogleを指します。Googleのクローラーはウェブサイトを巡回し、検索結果に表示するページの順位を決定します。検索エンジンに認識され、上位表示するには、クローラーに「ユーザーにとって役立つコンテンツ」と判断させることが重要です。見出しに主要なトピックや関連するキーワードを入れ、クローラーにページの内容を正しく伝えられると、見出しは大きな力を発揮します。2.読み手に記事の概要を伝えられる見出しには、内容を示す道しるべの役割もあります。SEOライティングにおいては、見出しが分かりやすいほど高評価につながる、と言われています。それは、Googleが「Googleが掲げる10の事実」でユーザー第一の理念を掲げているからです。つまり、内容が伝わりやすい構成を組めばユーザーの利便性を高められ、Googleの理念にも賛同することができます。見出しの書き方|基本見出しの基本の書き方はhタグを使うことです。hタグはHTMLタグの1つで、hタグには使用順序や役割などのルールがあります。検索エンジンに内容を正しく認識させるためにも、書き方の基本を押さえておきましょう。HTMLでは「hタグ」と表す見出しとして認識させたい部分に使うタグを「見出しタグ(hタグ)」と呼びます。開始タグと終了タグで文章を囲み「見出しタグ」にしましょう。【例】<h1>文章</h1>Webページでは、HTML(Hyper Text Markup Language)という言語を使い、検索エンジンに文字の意味を認識させています。つまり、見出しタグを使うことでWebページ内の文章をGoogle語に翻訳し、検索エンジンに認識させている、という仕組みです。また、見出しには「大見出し」「中見出し」「小見出し」があり、タグもそれに合わせてh1・h2・h3~と書いて区別します。hタグはそれぞれ役割があるhタグにはh1~h6までの種類があります。個々の役割を理解して正しく使うことは、上位表示を目指す上で欠かせません。hタグの種類役割h1(大見出し)・タイトルやページの概要を記載h2(中見出し)・h1タグの次に、コンテンツの内容を決める重要な見出しh3(小見出し)・h2タグの詳細な見出しh4~h6・具体例や補足に使用数字の小さい方から使用する見出しタグは「h1→ h2→ h3→ h4~」の使用順序で記載します。h1タグから順番に、必要な情報が詳しく説明される仕組みです。h2の中にh3を入れ、h3の中にh4を入れる「入れ子構造」で使用します。【正しい例】<h2>運動のメリット</h2> <h3>1.生活習慣病の予防</h3> <h3>2.筋力の維持</h3><h2>運動時に気をつけること</h2> <h3>熱中症</h3> <h3>けが</h3>【悪い例】<h2>運動のメリット</h2> <h3>1.生活習慣病の予防</h3> <h2>2.運動のデメリット</h2><h3>準備運動</h3> <h2>運動時に準備するもの</h2> <h2>運動前にやるべきこと</h2>見出しタグは正しい順番で使用し、ユーザーに分かりやすく伝えることを心がけましょう。【例文あり】見出しの書き方|ポイント6選見出しの書き方のポイントは、数字を使う、疑問形で問いかける、伝えたいターゲットをしぼるなどの6つです。ポイントを押さえると、より読みやすく興味を引く内容に仕上げられます。例文を使って詳しく解説するので、一緒に確認していきましょう。1.数字を使う数字を使うと、読み手の興味を引くのに効果的です。例やポイントがいくつあるのか、読み手に瞬時に把握させることができます。【例】・おすすめ○選・○つのポイント2.疑問形で問いかける疑問形は、読み手の興味をそそる方法です。本文に疑問に対する回答が書いてあることが分かり、読みやすくなります。【例】・○○は効果があるの?・なぜ人気があるの?3.伝えたいターゲットをしぼる「誰に向けて書かれているか」を見出しに入れましょう。ターゲットをしぼり込むと、より具体的になりユーザーの興味を引くことができます。【例】・初心者必見!・40代のダイエットがしたい方へ4.適度な長さで簡潔な文章にする一目で何が書かれているか判断できる文章にしましょう。30文字以内で書くと、過不足なく内容と魅力が伝えられます。【例】・美味しい○○の作り方・効率的な○○のやり方5.見出しタグは画像よりテキストにする見出しは必ず文章で設定します。画像にしてしまうと、読み手の環境によって見られない恐れがあります。6.親子関係にするh2、h3、h4~は親子関係を意識して構成しましょう。大見出し(親)の内容をより詳細に説明したものが、小見出し(子)になります。【例】<h2>睡眠のメリット</h2> <h3>1.疲労回復できる</h3> <h3>2.ストレス発散できる</h3> <h3>3.肥満を防止できる</h3>見出し作成の3つの注意点見出し作成では、①キーワードを入れ過ぎない②文末をバラバラにしない③1つの見出しに2つの内容は入れない、以上3点に注意することが大切です。これらに気を付けないと、せっかく考えた見出しが逆効果となってしまう恐れがあります。見出しを作る際は、3点に当てはまっていないか確認しながら進めていきましょう。1.キーワードを入れ過ぎない上位表示させたいキーワードを無意味に入れるのはやめましょう。キーワードを入れ過ぎると分かりにくく不自然です。読み手には違和感を与え逆効果となってしまい、検索エンジンにはスパムと認識されるリスクがあります。盛り込むキーワードは適切な数にすることがポイントです。2.文末をバラバラにしない見出しの文末を「用言止め」か「体言止め」のどちらかに合わせると統一感を出せます。【悪い例】H2:睡眠時に気をつけること H3:お風呂は寝る1時間前に入る →用言止め H3:就寝前にスマホを使用するのを避ける →用言止め H3:自分に合った枕の購入 →体言止め【用言止め合わせ】H2:睡眠時に気をつけること H3:お風呂は寝る1時間前に入る H3:就寝前にスマホを使用するのを避ける H3:眠りやすい自分に合った枕を選ぶ【体言止め合わせ】H2:睡眠時に気をつけること H3:入浴は睡眠の1時間前 H3:スマホの使用は就寝前の2時間前 H3:自分に合った枕の購入上記の悪い例のように「用言止め」と「体言止め」は混在させないようにしましょう。統一すると、読み手が見出しを見ただけで主要な内容を把握しやすくなります。3.1つの見出しに2つの内容は入れない1つの見出しには、1つの要素しか入れないことを意識しましょう。複数の要素があると読み手の混乱を招いてしまう恐れがあります。【悪い例】<h2>睡眠の特徴と注意点</h2>【良い例】<h2>睡眠の特徴</h2><h2>睡眠時の注意点</h2>見出し作成には上位サイト分析が欠かせないコンテンツを上位表示させるため、競合している上位サイトを分析してみましょう。上位サイト分析をすると、検索上位である要因や戦略を明確にすることが可能です。効果的なキーワードやコンテンツを見つけて自社サイトに取り込むことで、ユーザーの流入増加が期待できます。そのため、SEOライティングにとって、上位サイト分析は欠かせない作業の1つです。でも、何をどう分析すれば良いか、分からないですよね?そんなときは、スクールでやり方を学ぶのも1つの手段。オンラインスクール「nanoni」では、上位サイト分析からSEOライティングについて網羅的に学べます。キーワード分析ツールの使い方から構成作成、正しい文章の書き方などをオンライン授業で受講可能です。詳しくは、nanoni公式サイトをご覧ください。見出しの書き方を習得し、上位表示を目指そう!見出しを正しく書くには、見出しタグの役割を理解した上で使用順序を守ることと、見出しの書き方のポイントを押さえることが大事です。見出しには、検索エンジンに内容を正確に把握させる役割と、読み手の読みやすさを向上させる役割があるからです。魅力的な見出しを書いて正しく使い、上位表示を目指しましょう!